
2001年4月から2004年11月までに、当院で乳輪縮小術を受けた患者12名に対して、術後合併症と結果に対する満足度を調査した。さらに当院における術式の選択とその合併症との関係についても検討を加えた。
一般的に施行されている乳輪縮小術は、乳輪外周または乳頭周囲において乳輪皮膚を環状に切除・縫合することが多い。その際に必ず内・外周差を生じるが、その長さを調節するために外周を楔状に追加切除することもある。現在われわれはこの術式に準じて、乳輪縮小術を行なっているが、長期的結果として良好な形態を維持することが困難な症例も認められた。代表的合併症として、(1)醜状瘢痕(2)後戻り(3)乳輪の変形(4)左右差(5)乳頭平坦化が認められた。これらにより4例に対して修正手術を必要とした。
皮膚切除量の多い重症例、バストの大きい症例において合併症が強く認められる傾向があった。これは術後創部にかかる緊張が原因と考えられる。また乳輪色調と瘢痕色調とのコントラストが気になる場合には修正が非常に難しい。これに対し刺青を施行したところ良好な結果が得られたため、簡便な修正法のひとつと考えられる。乳輪縮小術は、術直後の形態を長期にわたって維持することが極めて難しく、それに応じて長期経過観察が必要となる。これらを考慮しつつその術式の選択、患者の適応を充分に検討することが肝要である。