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学会活動 活動報告

【2005年10月9日・10日 第28回 日本美容外科学会総会】

「美容外科手術における手術前のシミュレーションの有用性 」 横浜院 院長 阿部聖孝

目的
美容外科手術後はその形状や変化の程度に加え、全体のバランスやイメージが予測と異なる結果となる事があり、術前の段階では術後の形体的イメージを把握しにくい事が理由の一つと考えられます。医療用のシミュレーションソフトは様々なものがありますが、当院では術前に、生理食塩水注入によるシミュレーション(以下PSSと略します)を施行し、手術計画の参考にする事例も有ります。この簡便な方法の有用性を検討しました結果を御報告致します。
方法

2002年10月から当院でPSSを行なった患者数、手術法、満足度を調査し、実際の症例を供覧しながらその有用性を検討致します。

結果

PSSを行なった患者は、隆鼻術、頤部形成術、脂肪注入術として上眼瞼、口唇、涙袋、頬部、バストでした。上口唇脂肪注入での脂肪の生着率が低い症例がありましたが、術後の患者満足度も良好でした。実例としまして(1)注入量を変えて希望の高さを術前確認した隆鼻術(2)上口唇脂肪注入術か頤部骨削り術かの適応を決定した例(3)上口唇拡大に対して脂肪注入術か上口唇短縮術かを決定した例(4)重瞼線の変化に術前診断として用いた例(5)患者に教育的な意味で注入した例(6)乳房吊り上げ術かバスト脂肪注入術かの適応を決定した症例などがあります。

考察

PSSの特徴としまして、(1)手術後の変化を直接確認する事が出来るため、患者の手術への不安が減少する(2)術前に処置を受ける事で医師との信頼関係が深まる(3)3次元的な解析が可能になり、術後形体変化の程度の指標となる(4)全体的なバランスを確認出来るので手術法の参考になる、などの事が考えられ、簡便な方法ながら術前診断として有用な手段になり得ると思われます。しかし患者に過度の期待を持たせる危険性もありますので、術前のインフォームドコンセントは適切に行なうべきであると考えます。

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