
2002年10月から当院でPSSを行なった患者数、手術法、満足度を調査し、実際の症例を供覧しながらその有用性を検討致します。
PSSを行なった患者は、隆鼻術、頤部形成術、脂肪注入術として上眼瞼、口唇、涙袋、頬部、バストでした。上口唇脂肪注入での脂肪の生着率が低い症例がありましたが、術後の患者満足度も良好でした。実例としまして(1)注入量を変えて希望の高さを術前確認した隆鼻術(2)上口唇脂肪注入術か頤部骨削り術かの適応を決定した例(3)上口唇拡大に対して脂肪注入術か上口唇短縮術かを決定した例(4)重瞼線の変化に術前診断として用いた例(5)患者に教育的な意味で注入した例(6)乳房吊り上げ術かバスト脂肪注入術かの適応を決定した症例などがあります。
PSSの特徴としまして、(1)手術後の変化を直接確認する事が出来るため、患者の手術への不安が減少する(2)術前に処置を受ける事で医師との信頼関係が深まる(3)3次元的な解析が可能になり、術後形体変化の程度の指標となる(4)全体的なバランスを確認出来るので手術法の参考になる、などの事が考えられ、簡便な方法ながら術前診断として有用な手段になり得ると思われます。しかし患者に過度の期待を持たせる危険性もありますので、術前のインフォームドコンセントは適切に行なうべきであると考えます。