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ホーム > 学会活動 > 第29回日本形成外科学会総会

学会活動 活動報告

【2006年10月8日・9日 第29回 日本美容外科学会総会】

「乳輪手術後の瘢痕に対する治療法の検討」 横浜院 院長 阿部聖孝

目的
美容外科手術の中で、乳頭、乳輪の手術を希望する患者は少なくない。手術方法として諸家により様々な方法が提唱されているが、特に乳輪縮小術後の合併症として手術瘢痕と周囲皮膚の色調差が目立つ場合がある。今回、瘢痕組織にアートメイクを施行し、良好な結果を得た症例を経験したので、若干の考察を加えて報告する。
方法

過去に乳輪縮小術を受けた患者で瘢痕が気になる6名に対して、瘢痕部にアートメイクを施行した。機械はACONA社製のアートメイクマシン、針は3本針を使用した。各症例の色調に合わせて、肌色系、茶色系、灰色系の植物系色素を混合し、真皮浅層から中間層にかけて注入した。アートメイク後に、疼痛の程度、色調などをパラメータとし、その満足度をVASにより評価した。

結果

施術後の状態に対しては、ほとんどの症例で満足度が高かった。満足度が低かった症例に対しては、複数回の施術を必要とした。

考察

一般的に施行されている乳輪縮小術は、乳輪外周または乳頭周囲の乳輪皮膚をドーナツ状に表皮または皮膚全層を切除して、その外周にpurse string sutureをする場合が多い。その際に出現する内周と外周の差(ギャザー)に対して、外周を楔状に皮膚切除する場合もある。現在われわれもこの方法に準じて、乳輪縮小術を行なっているが、合併症として、乳頭周囲の瘢痕や乳輪皮膚に放射状の線状瘢痕が目立つケースを経験する。そのうち再手術を行なったものは4例であったが、再度瘢痕が目立ったためアートメイクにより対処した。アートメイクは、乳輪縮小術の術後瘢痕に対して有効な改善方法と考えられ、他の部分の瘢痕に対しても応用可能であると思われる。

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